世界規模の教育
普遍的な人権を推進する

私たちは、人権侵害についての心の痛むメディア報道を絶えず耳にする世界にいます。そこでのニュースといえば破壊的な毒ガス攻撃、人身売買、貧困、計画的飢餓といったものです。このような世界で、自分の権利が何なのかを理解している人はごく少数であり、それをどのように行使するかを知っている人の数はさらに少ないでしょう。

すべての人々の自由という理想を長年にわたって支持・推進してきたサイエントロジー教会とその教会員は、世界最大規模の人権教育・啓蒙運動であるユナイテッド・フォー・ヒューマンライツと、その青少年向けプログラムであるユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルを後援することを通じて、こうした現状を改善しようと取り組んでいます。

これらの非営利・非宗教組織の目的は大別すると2つあります。まず、若い世代に自分たちの持つ不可侵の人権について教育し、それによりひとつの世代全体で人権意識を大きく向上させることです。次に、各国の政府に対し、(1) 人権に関する世界で最も主要な文書である1948年の「国際連合世界人権宣言」を施行し遵守すること。ならびに (2) 学校における人権教育を義務付けることを求める請願を行うことです。

ユナイテッド・フォー・ヒューマンライツとユース・フォー・ヒューマンライツは、多様な活動を支援するとともに、この運動を社会のあらゆる階層で推し進める教育資料を17の言語で提供しています。 世界各地の学校や教会、市民グループや共同体グループ、人権団体、警察組織、軍、政府機関などが、これらのプログラムを支持し、採用しています。

人権を復興させる

メキシコ

世界人権宣言に述べられている人権の保護は、メキシコ大統領が調印し、各州によって批准され、現在ではメキシコ憲法に正式に記されています。

メキシコで人権の回復を求めて戦うというのは、極めて真剣な活動です。 麻薬取引や人身売買のシンジケートが強制労働、誘拐、拷問、殺人など、ありとあらゆる人権侵害を行っています。

人権に関するこの国の恥ずべき歴史を根底的に改革しようと決意したメキシコのサイエントロジストとその他の協力者が、2004年にユース・フォー・ヒューマンライツ(YHR)メキシコを結成しました。 YHRは、ロック・コンサート、マラソン、署名活動、小・中・高校での何百にも及ぶセミナーなど、利用可能なあらゆる民間レベルの活動の場を通じて、広範囲にわたる「人権とは何でしょう?」キャンペーンを開始しました。 また、公共サービス広告を国営テレビで数百万人に向けて放映し、人権ブックレットを広範囲に配布しました。また、メキシコの有名な芸能人たちも人権意識の広範な普及に取り組みました。

このように自らプログラムを実施するだけでなく、YHRは国連、州や連邦政府の機関、教育機関、人権活動グループへの援助と教材を提供しました。

メキシコの国家人権委員会は、YHRの教材を300以上のセミナーで使用し、のべ1万5000人の十代の若者たちが参加しました。 ユース・フォー・ヒューマンライツの資料は、環境省が後援する公民権教育プログラムにおいて主要な役割を果たしています。

メキシコのチアパス州では、ユース・フォー・ヒューマンライツが児童・家庭局のために1000人の教育者と学生に対するトレーニングを行いました。 その後、チアパス州議会は世界人権宣言の全文を州憲法の条文に組み込み、この州では人権教育が義務付けられることになりました。

ユース・フォー・ヒューマンライツとその他の人権活動グループは、すぐにメキシコの国会がこの件に関心を向けるように働きかけました。 人権に対する意識が高まる中、世界人権宣言に記されている諸権利を保護するという条文が、遂にメキシコの憲法に正式に記されることになりました。 これは、メキシコ市民にとって人権のルネサンスを象徴する出来事でした。市民の基本的人権を保護することは、近代的で自由かつ強力な国家を建設するために不可欠であるという事実が、遅ればせながらここで認められたのです。

35
万人の
メキシコ市民が
人権
教育を
受けました

エクアドルにおける人権教育とその普及への価値ある貢献により、人権の尊重を国の文化として促進したことに対し、ユース・フォー・ヒューマンライツを称えます。 ― 文化遺産担当調整大臣(エクアドル共和国)

皆様がフィルム「UNITED」を制作されたことを心よりお喜び申し上げます。この作品の素晴らしさは、そのメッセージが若い人たちに向けられているというだけでなく、これを制作したのが、団結して人種差別、不平等、不寛容さと闘うことの重要性を理解している若い世代であるということです。 また、ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルの活動に参加しているすべての人々を称えたいと思います。 ― 大臣顧問、グアテマラ国連常任使節団

人権教育のために、特に世界人権宣言をさらに知らしめるために貴財団が行っている非常に重要な活動をここに称えます。 平和のための、また私たちが相互に持つべき尊重を促進するための活動として、人権を知らしめそれを行使すること以上に重要な活動が存在するとは思えません。 皆様方の組織に参加している若者は、自分たちの祖国での活動において最大限の援助と激励に値する人々です。 そうした若者たちのために、また彼らが団結することを援助する人々のために、彼らの取り組みがこれからも続き、さらに広がること、そして個人、グループ、国の間に平和が訪れることでそうした努力が大きな実を結ぶことをお祈りします。 ― 国連開発計画(UNDP)評価局

国同士の団結

人権運動を推進する

150

人権のための戦いが終わった場所は、地球上のどこにも存在しません。 法の支配が優位な地域でも、奪うことのできない権利を否定ないし軽視しようとする人々と国民との間の衝突は依然として存在します。 しかし、多数が団結すれば大きな力が生まれます。そのため、ユース・フォー・ヒューマンライツの教育キャンペーンを通じ、優に150を超える国々において、世界人権宣言の完全な履行を目指す機関に教材とプログラムが提供されています。 南アフリカ、コロンビア、日本、イギリス、ギリシャ、イタリア、メキシコ、台湾などがその例です。それぞれの社会の多様性を尊重しながらも、人権こそが自由な社会を維持するための最も重要な要素であるという共通の理解の下に団結しています。

ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナル「未来のリーダー・クラブ」のメンバーたちに私からの激励と支援を贈らせていただきます。 世界中の若者に人権の重要性を教えることで、あなたもあなたの仲間も、寛容さと平和を推進する価値ある擁護者を生み出しています。(中略)私は、寛容さと平和を世界中で促進するために、あらゆる人々の尊敬と尊厳を向上させる活動に取り組んでいるあなたのクラブとサイエントロジー教会の若者たちをここに称えます。― アメリカ合衆国国務省 国際宗教自由局