デビッド・ミスキャベッジ:

マルチメディア時代の
21世紀型の宗教

サイエントロジーは、その宗教的使命を遂行するために、新時代のテクノロジーを存分に活用しています。その点で、まさに21世紀型の宗教と言えます。その目的に向けて、教会は「ゴールデン・エラ・プロダクションズ」に最先端のフィルムとオーディオ制作スタジオを備え、その活動をマルチメディア時代に移行させました。その施設は南カリフォルニアの500エーカーの敷地にあり、サイエントロジー宗教全体の世界的な普及活動を発信する拠点です。ここがサイエントロジー教会のすべてのフィルム、ビデオ、テレビ広告、インターネットサイト、国際イベントなどの制作を担当します。

ゴールデン・エラ・プロダクションズのスタッフは、この施設でサイエントロジー教会内で使用するオーディオビジュアルの情報資料やトレーニング教材だけでなく、教会が後援する社会福祉事業や人道支援活動に関する映画や公共サービス広告の制作も行っています。

ゴールデン・エラ・プロダクションズの中心は、7200平方メートルの映画スタジオです。メインの音響ステージは、3階建てを上回る高さで、その広さはサッカー場2面分に相当します。

ゴールデン・エラ・プロダクションズで撮影されたオーディオビジュアル作品の最終的な制作は、最先端技術を駆使した編集施設で行われます。ここには、完全デジタルの編集スタジオが6つあります。さらにその特殊効果部門には、必要なすべてのデジタル特殊効果を加えるために500以上のコンピューターが装備されており、1秒間に6兆3600億回の処理を行うことが可能です。

また、教会が使用するフィルムやビデオ用の音楽は、すべてのゴールデン・エラの録音スタジオ内で制作・編集されています。オーディオ部門の設備は、制作上のあらゆる必要性を満たすように設計されました。オーケストラ録音にも十分対応できる84トラックのスタジオや、5.1サラウンド映画用に112トラックのミキシングスタジオもあります。

ゴールデン・エラ・プロダクションズでは、L. ロン ハバードによるダイアネティックスとサイエントロジーに関する講演録音の制作も一手に引き受けています。講演スタジオには、ハバード氏の録音テープを復元・複製する際に使用される、独自のエコー室が備えられています。ゴールデン・エラの指定した仕様に合わせて設置されたものです。

さらに、各国語による吹き替え録音専用のビルもあります。ここではサイエントロジーの宗教文献やその他の教会資料が翻訳され、録音されます。ずらりと並んだデジタルの録音スタジオは24時間フル稼働です。各国語の声優が、ハバード氏によるダイアネティックスとサイエントロジーの講演を吹き替えで録音します。主に15言語に対応しています。

最先端技術によるフィルムの修復と保存

過去10年間に、L. ロン ハバードによる講演を収録したフィルムとハバード氏への単独インタビューのフィルムが復元され、リリースされました。最初に復元されたのは「クリアリング会議」のフィルムです。6回の連続講演から成るシリーズで、1958年にワシントンD.C.で撮影されたものです。続いて2006年には、次のリリースでは、L. ロン ハバードの唯一のインタビュー・フィルム「サイエントロジーへの誘い」です。これは1966年にローデシア(現ジンバブエ)で撮影されました。2008年には、「クラスとグレード」フィルムの最終的な復元が完了し、リリースされました。英国サセックス州のサイエントロジー本部で1965年に撮影されたものです。

これらのフィルムは撮影後の長い年月の間にひどく劣化していました。デビッド・ミスキャベッジ氏は、こうした古いフィルムを完全に復元し、永久的に保存するプロジェクトを開始し、ゴールデン・エラ・プロダクションズのフィルム工房にいる70人のチームによって実施されました。合計すると、オリジナルのネガの62万以上のコマがデジタルスキャンされ、手作業で綿密に洗浄され、完全に復元されました。これにより、サイエントロジストも一般の人々も、これらの歴史的に重要な講演やL. ロン ハバードへの独占インタビューをいつでも体験できるようになったのです。